こんにちは!バク転PTです!
前回はバク転練習中に起こりうる「肩」の障害について紹介しました。
今回は「肘」の障害について解説していきます。
バク転練習時に起こりやすい肘の障害
1. 肘関節捻挫
バク転の際に手をつく動作で肘関節に過度な負荷がかかると、靭帯が損傷し、捻挫が発生することがあります。特に、手をつく際に肘が過度に伸展されると、内側側副靭帯や外側側副靭帯にストレスがかかりやすくなります。
2. 肘関節脱臼
バク転の際に手をつく動作で肘関節が不安定になると、脱臼が発生することがあります。特に、手をついた際に肘が過度に外転や内転されると、肘関節が脱臼しやすくなります。肘関節は、上腕骨、橈骨、尺骨の三つの骨から構成されており、これらの骨が正常な位置から外れることで脱臼が発生します。
3. 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
バク転の際に手をつく動作が繰り返されると、上腕骨外側上顆に付着する筋肉や腱に過度なストレスがかかり、炎症が生じることがあります。これにより、上腕骨外側上顆炎、いわゆるテニス肘が発生することがあります。
肘の障害を予防するための具体的な方法
1. 正しいフォームの習得
バク転の正しいフォームを習得することが最も重要です。手をつく際には肘を過度に伸展させず、適度に曲げた状態で着地することが求められます。これにより、肘関節にかかる負荷を分散させることができます。
2. ウォームアップとストレッチ
練習前には必ずウォームアップとストレッチを行いましょう。特に、肘の柔軟性を高めるためのストレッチが重要です。以下のストレッチを取り入れてみてください:
- 肘の屈伸ストレッチ: 腕を前方に伸ばし、反対の手で肘を軽く押しながら屈伸させます。これにより、肘関節の柔軟性が向上します。
- 前腕のストレッチ: 手のひらを上に向けて腕を伸ばし、反対の手で指先を軽く引っ張ります。これにより、前腕の筋肉が緩みます。
3. 筋力トレーニング
肘の筋肉を強化するための筋力トレーニングを行いましょう。特に、前腕の筋肉や上腕三頭筋をバランスよく鍛えることが重要です。以下のエクササイズを取り入れてみてください:
- リストカール: ダンベルを持ち、手首を上下に動かす動作を繰り返します。これにより、前腕の筋肉が強化されます。
- トライセプスエクステンション: ダンベルを持ち、肘を曲げ伸ばしする動作を繰り返します。これにより、上腕三頭筋が強化されます。
4. 休息とリカバリー
練習後には十分な休息を取り、筋肉の回復を促進することが重要です。アイシングやマッサージを取り入れることで、筋肉の疲労を軽減し、障害の予防につながります。
5. 補助具の使用
初心者や肘に不安がある場合は、補助具を使用して練習することをおすすめします。例えば、肘をサポートするバンドや、柔らかいマットを使用することで、肘への負担を軽減できます。
まとめ
バク転の練習中に肘の障害を予防するためには、正しいフォームの習得、ウォームアップとストレッチ、筋力トレーニング、休息とリカバリー、補助具の使用が重要です。これらの対策を取り入れることで、肘の健康を保ちながら安全にバク転の練習を続けることができます。頑張ってくださいね!💪😊
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