「なぜ伸びないのか。」膝伸展の制限因子⑤

理学療法

こんにちは!バク転PTです!

前回は膝関節後方組織について解説しましたー!

これで大まかに部位別で評価をして仮説し、検証することができるようになったと思います!

しかし、

「全部評価して試してみたけど、イマイチうまく改善しないな、、」

こうなっている人へ

今回は大事な「皮膚・皮下組織」について解説していきます。

今回の内容で介入にあたって重要なことが見えてくるかもしれませんね😌

一番浅い部分について考える

まずですねみなさん。

いくら深層の筋肉や腱、脂肪組織の柔軟性が改善されたとしてもー

再表層部である「皮膚」がパツパツ・カチカチだと可動域は制限されると思いませんか?

すぐにイメージできるはずです。

これは1年目の時に私が上司から言われたことなのですが、

「視野が狭くなっている。まずは表層からじゃないと。」

これを言われて、僕は大変納得してしまい、

筋や腱、脂肪体、滑液包などにばかり囚われていたことに気付けました。

それからというもの治療成績が一段と上がったように思います。

ちなみに、

もう気づいている方はいらっしゃるとは思いますが

これは膝関節に限った話ではないです。

肩関節、肘関節、股関節、足関節や、関節以外にも創傷部などありとあらゆる箇所に対してこの考え方は活きてきます。

ぜひこの表層組織の考え方を念頭に持っていただきたいと思います!

皮膚・皮下組織の評価

では本題に入って参りましょう!

ありとあらゆる箇所に対してこの考え方は使えると先ほど言いましたが、

今回は「膝関節」について解説していきます!

まず、皮膚・皮下組織の損傷や手術による侵襲は、膝前面・後面の両方とも伸展可動域に影響してきます。

が、!

膝関節「後面」の方がその影響は大きいと言われています。

神経・血管が多く存在するため創部として遭遇することは少ないですが、後十字靭帯(PCL)損傷や骨折などでは後方進入が行われる手術をします。

その後の可動域不良の報告が多いため、今回は膝後面の皮膚・皮下組織について解説します。

大腿後面の皮膚は膝関節屈曲位で緩み、伸展位で緊張します。

このため、屈曲位では創部を「つまむ」もしくは引き寄せて、上方・下方・内側・外側方向へスライドさせます。

伸展位では皮膚を摘むことは難しいため、膝関節後面の創部を両端から「引き寄せる」か、圧迫したまま上方・下方・内側・外側へスライドさせます。

指標として健側を用いて左右差で判断します。

長くなりそうなので、、

今回は、とりあえず考え方と評価の一部だけでも覚えておいていただけると幸いです。

次回評価の続きと、アプローチ方法について解説していきます!

楽しみにしていてください♪

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